お子様の歯の健康を守りたい親御様へ
多くの親御様が、虫歯治療の経験をお持ちではないでしょうか。虫歯や虫歯治療の痛みを知っているからこそ、かわいいお子様には同じ思いをさせたくないですよね。しかし小さいお子様は、自分ではお口の異変に気づくことはできません。適切なケアをすることもできません。日ごろから親御様がケアをしたり気にかけてあげたりして、お子様の歯を守ってあげる必要があるのです。
広島県三次市の歯医者「まつお歯科医院」では、乳歯が生えたばかりの赤ちゃんから永久歯に生え替わるころまでのお子様の虫歯治療や定期健診を行っています。お子様のお口の健やかな成長のために、当院の小児歯科を積極的にご活用いただければと思います。
小児歯科のコンセプト
当院の小児歯科では、次のことをコンセプトとして掲げています。
親子で楽しく通える雰囲気づくり
お子様に歯医者が「怖いところ」ではなく「楽しいところ」だと思っていただき、また親御様には安心してお子様の治療や口腔ケアをまかせていただけるよう努めています。そして、親御様にもご自分の治療をしっかり受けていただけるようサポートいたします。
お子様にもていねいな説明を
当院では「子供だからわからない」ということはなく、また「子供なりに納得することが必要」だと考えています。そこでお子様にもしっかり向き合い、優しくていねいに説明を行ったうえで、治療やケアに入るようにしています。
お子様のお口のお悩み相談窓口として
私たちは「お口の健康・病気」に関する専門家です。お口について心配なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。お子様・親御様ともにていねいなご説明を心がけ、ご自宅でも取り組んでいただける予防のアドバイスなども積極的に差し上げています。
通院のタイミングについて
「はじめての歯医者って、いつ行けばいいの?」と悩まれていませんか?
こちらでは、お子様の歯科通院に適したタイミングをご紹介します。
タイミング1 | 乳歯が生えてきたら、虫歯の危険性があるとお考えください。ご自宅では、はじめは濡れたガーゼでふいて拭いてあげるなどし、徐々に歯みがきの習慣をつけていきましょう。この時期は、親御様の仕上げみがきが欠かせません。 |
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乳歯が生えるころ 6ヶ月 |
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タイミング2 | 乳歯は大人の歯に比べて歯質がやわらかく、虫歯になりやすいもの。食べられるものが増え、虫歯リスクが高まるこの時期に、一度健診を受けましょう。歯の生え方についても歯医者でチェックしてもらうと安心です。 |
虫歯リスクが高まるころ 1歳半 |
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タイミング3 | 乳歯が生えそろう2歳半から3歳にかけては、身体・精神の発達がめざましく、基本的な生活習慣が身につくようになるタイミングでもあります。この時期はとくに虫歯を招くリスクが高くなるので注意が必要です。 |
乳歯が生えそろうころ 3歳 |
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タイミング4 | はじめて生える永久歯「6歳臼歯」には複雑な溝があり、汚れがたまりやすいため虫歯になりやすいという特徴があります。乳歯と永久歯が入り混じると歯みがきがしにくくなり、歯並びの状態も大きく変わってくるため、一度健診を受けましょう。 |
永久歯に生えかわるころ 6歳 |
定期健診について
お子様のお口の中の状況は成長に合わせて日々少しずつ変化していますが、その状態がよいのか悪いのかを親御様が見極めるのはとても難しいことです。そこで、定期的に歯科医師によるチェックを受けることが重要になります。
定期健診を受けていれば、お口の中に何か異変が起きていても、早期発見・早期治療が可能になります。お子様の負担を減らしてあげるためにも、定期健診の習慣をつけてあげましょう。定期健診では、以下のことを行います。
定期健診の目的
さまざまな口腔チェック
- 虫歯ができていないか
- 歯並びや咬み合わせの状態はどうか
- 歯みがきがきちんとできているか
その他
- 正しい歯みがきの指導
- お口のクリーニング
- フッ素塗布などの予防処置
これらを定期的に行うことで、お口を常に健康的な状態に維持することができます。また、もし虫歯治療や矯正治療などの必要な治療があれば、タイミングを逃さずにはじめることが可能です。つまり定期健診の目的は、お子様のお口の健やかな成長をサポートすることなのです。
定期健診の流れ
- STEP1:問診
- 前回の診察後、何か変化があったか、心配なことはないかなどをおうかがいします。「生え替わりが遅い気がする……」「強くぶつけた歯がある……」など、どんな小さなことでも遠慮なくお話しください。
- STEP2:お口の中の診察
- 前回問題があった部分はもちろん、そのほかお口全体の診察を行い、虫歯がないか、歯並びや咬み合わせはどうか、お口の機能は正しく働いているかなどを確認します。また、歯みがきがきちんとできているかもチェックします。
- STEP3:予防処置
- 毎日の歯みがきでは残ってしまう汚れを専門器具で取り除いたり、フッ素塗布を行ったりします。ほかにも、虫歯になりやすい「6歳臼歯」の溝を、あらかじめレジン(歯科用プラスチック)で埋めてしまう「シーラント」という処置を行うことも可能です。
- STEP4:次の健診までの注意
- 診察の結果をふまえ、次の健診までに起こりうる変化を想定し、歯みがきの方法や気をつけたほうがよいことなどをお話しします。もし、次回までに気になる点ができた場合には、すぐにご相談ください。
子供を虫歯にさせないために
「乳歯は生え替わるから虫歯になっても大丈夫」と、思われている親御様がいらっしゃいます。しかし、3歳までに虫歯ができたお子様は、永久歯に生えかわってからも虫歯になる確率が高いことがわかっています。これは、小さいころに身についたお口のケア習慣・食習慣は、大きくなってからもなかなか変わるものではないためです。
お子様を虫歯にさせないためには、親御様が「歯みがき」と「食生活」に注意してあげることが大切です。こちらではそのポイントをご紹介します。
歯みがき
「歯みがきをしているのに虫歯になってしまう」という場合は、正しい歯みがきができていないことが考えられます。間違った歯みがきをしていないか、チェックしてみましょう。
- 歯みがき粉をつけてみがくと、すぐにお口の中がすっきりした気分になり、短い時間でも満足してしまうことがあります。ていねいに時間をかけ、少なくとも3分以上はみがきましょう。
- 力を入れてガシガシみがいても、細かい部分までブラシが行き届いていないことがあります。また強すぎる歯みがきは表面のエナメル質を削ってしまうため、適度な力でみがくよう心がけましょう。
- 前歯などのよく見える部分はきれいになっても、奥歯や歯の裏側には汚れが残っていることがあります。どこをみがいているのかを意識しながら、すみずみまできれいにしましょう。
小さなお子様であれば、自分でこれらのことを注意するのは難しいものです。親御様が仕上げみがきの際に注意して見てあげながら、成長とともにきちんと教えてあげましょう。
食生活~おやつのとり方~
毎日の食習慣は、歯の健康に大きな影響を与えています。たとえば、お子様が大好きなおやつ。おやつは「虫歯の原因」と悪者にされがちですが、一度にたくさんの量を食べられないお子様にとっては、おやつも大切な1回の食事。次のことに注意して、おやつを楽しい時間にしてあげましょう。
おすすめのおやつ
おやつは必ずしも「お菓子」である必要はありません。歯や顎の成長、また身体のことを考えれば、果物や焼き芋、とうもろこしなどの野菜も適しています。歯ごたえのあるもの、糖分控え目のもの、またカルシウムを多く含むものなどを、親御様が選んで与えるようにしましょう。
おやつは時間を決めて
おやつの時間を決めず、常にちょこちょこ何かを食べ続けていると、お口の中はいつも汚れた状態になり、ミュータンス菌の働きが活発になって虫歯ができやすくなります。おやつは時間を決めて与えましょう。
おやつの後には歯みがきを
おやつを食べた後は、歯みがきをしてお口の中をきれいにしましょう。もし歯みがきが難しければ、うがいだけでもするといいでしょう。食後に歯みがきやうがいをするという習慣は、将来お子様がお口のトラブルを回避することにつながります。
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